舞台美術・特殊効果の仕事は、今日のライブ・コンサートでは欠かせないものになってきている。
舞台のビジュアルに関するものならなんでも、デザインから制作・セッティング、撤収作業までなんでもこなすのがこの仕事だ。
もっとも「照明」に関しては専門職になっているから、こちらに関して興味のある人はコンサート照明のページを読んで欲しい。
舞台美術の仕事
舞台美術の仕事について少しあげてみよう。まず、大掛かりなものでは、舞台の背景がある。
最近ではライブ・コンサートの演出全体がどんどん大掛かりになっていて、オペラの舞台のように凝った作りのものも多くなってきた。
また、電飾がいっぱい付いたものもある。これは大道具のパネルに電球をはめ込んで点滅させたり、蛍光灯を使ったりするものだ。
金銀の紙吹雪、色とりどりの風船、スモークなどの派手な仕掛けも、この仕事では欠かせないアイテムだ。
盛り上がりに欠かせない花火
また、屋外のライブ・コンサートでは必ずと言っていいくらい使われる花火。
爆発音を出す音玉、火柱を吹き上げる銀幕弾などの大仕掛けのビジュアルも守備範囲に入る。
これも、少ないリハーサルで本番を確実にやってのけなければならない。
やはり経験が物を言う「一発勝負」となる。
もっとも、花火の場合、実際に花火を打ち上げるのは専門家である花火師の仕事になるから、こことの連携プレイが大切だろう。
ライブ・コンサート当日の仕事内容
コンサート本番の日の仕事は正直言って、とっても大変だ。
アーティストたちよりも早く会場に入り、セッティングにかからなければならない。
また、ライブ・コンサート終了後も機材の撤収という仕事が待っている。その後の打ち上げという楽しみはあるが・・・
この仕事は通常分業制になっている。デザイン・設計、制作、セッティングと分かれていて、必ずしも肉体的にきつい仕事ばかりではない。
事実、多くの女性が裏方さんとして働いている。
苦労も多いが、その分舞台美術の仕掛けによって、客席が「ワーッ」と盛り上がってくてた時の喜びはなんとも言い難い。