音を創るアーティストの魅力を、動画と音を使って最大限に引き出すのがミュージックビデオ・プロモーションビデオと呼ばれるものだ。
今や、アーティストの人気やヒット曲はミュージックビデオなしでは語れない。
今や当たり前となったミュージックビデオ・プロモーションビデオ
基本的には、レコード会社やアーティストの事務所から、ビデオ制作会社へ依頼がくるという流れで仕事が進んでいく。
稀に、アーティストと個人的に仲の良いプレデューサーやディレクターが、一緒に飲みに行ったときに「こんなビデオが創りたい!」と盛り上がって制作に入る場合もある。
時には厳しい制作期間
この職業に就いたからといって、「アーティストと友達になれるかも」なんて、甘い考えは起こさない方が賢明だろう。
直接指名がかかるような大物になるまでの道のりは、長く険しいのだ。
制作に入る前に、何回もの細かい打ち合わせが繰り返される。
この何回もの打ち合わせが、納得のいくビデオ完成につながるのだ。
制作期間は約一ヶ月だが、依頼によってはもっと厳しい状況も出てくる。
何本も同時に制作しなければならないのもよくあること。
当然、徹夜続きである。自分の健康管理にも責任を持たなければならないことだろう。
ビデオはディレクターの独りよがりで作られているわけではない
そして最も大切なことは、人の意見に耳を傾けること。
ビデオはディレクターの独りよがりで作られているわけではない。
自分の意見もきちんと言え、人の意見もきちんと聞ける、柔軟性を持っていなくてはいけないのだ。
学歴は問わない。先輩の仕事を見て、どれだけ自分が吸収できるかが、一番重要なことだ。
音楽に対する知識
すべての音楽を知っていなくてはいけないということはないが、「ビートルズみたいなサウンド」と言われて全くわからないのでは仕事にならないし、コミュニケーションも上手くとれない。
音楽の知識を広く持っているほうが有利だろう。もちろん、音楽好きであることが基本となるのは言うまでもない。
自分のセンスに自信を持つ。つまり、何がカッコイイかかっこ悪いかを自分の遊びの中でピックアップできるようになることが、とても大切なものだと覚えておいて欲しい。