32bit、64bitと進化してきたゲーム。ゲームソフトも初期のものとは比べ物にならないくらいリアルでクリアで迫力のあるものが登場してきている。
ハードの進化
さらに、ゲームの面白さを支える重要なポイントの一つである音楽もハードの進化に伴い飛躍的に成長している。
昔はCD-ROMが主流だった
昔のゲームソフトの主流は、CD-ROMだった。見た目は音楽CDと全く同じ。ファミコンなどROMカセットを使用したいた時に比べ、現在ではCDやDVD、ブルーレイディスクと変わらない表現方法が取れる。
もちろんボーカルも入れることができるし、格闘ゲームやシューティングゲームの効果音も臨場感あふれる音が使えるのだ。
ゲーム音楽というジャンルの確立
しかし、ゲーム音楽というジャンルはCD-ROMの登場によって確立されたわけではなく、はるか以前、8bit機のファミコンの時代にも数々の名作を生んでいる。
その代表的な例が「ドラゴンクエスト」シリーズである。
オーケストラバージョンのCDがヒットチャートの上位に食い込んだのは記憶に新しい。
プロのミュージシャンが手掛けるゲーム音楽
さらに16bit機のスーパーファミコン、メガドライブが登場すると、今をときめくトップアーティストたち、例えばドリカムの中村正人氏や、小室哲哉氏などがゲーム音楽を手がけ始めた。
ここに来てゲーム音楽は単なるゲームの一要素ではなく、独自の音楽ジャンルとして確固たる地位を築いたのである。
ゲームソフト会社がこの動きを黙って見逃すはずはない。音楽制作セクションの社員によるバンドが相次いで誕生したのである。
そして、巨大なマーケットとなった
プロのミュージシャンのサポートを受けているところも多いが、彼らは自社のゲーム音楽のCDを制作するだけでなく、精力的に宣伝活動も行い、今や一種の「会社の顔」となっている。
最近では、ソフト自体よりも売れたゲーム音楽CDが登場したり、レコード店でも専用コーナーが設けられている。
ゲーム音楽はヒットを生み出す巨大なマーケットとして、今後もさらに注目されていくジャンルであると言えるだろう。