実力、そして人脈が大事
スタジオミュージシャンとは、アーティストのコンサートやレコーディングの際に、バックで演奏やコーラスを担当している、いわば一匹狼たちのこと。
名前がクローズアップされることはあまりないが、CDジャケットやコンサートパンフレットの中にクレジットされていることが多い。コンサート、レコーディングを影で支えるつわものたちだ。
スタジオミュージシャンたちはほとんどフリーで活動している。
腕に自信があっても、じっとしていたら仕事は来ない。
大事なのは人脈だ。ある人に評価され、その人からあの人に紹介してくれて…。という流れがすべでだ。
もちろん、楽器のテクニックや音楽の知識が必要だ。
「ホテル・カリフォルニアのイントロの感じでお願いします。」と言われれば、即興でやりこなさなければならない。
運よく依頼が来たとしても、経験がないと、ギャラが安いのはもちろんのこと、続いて仕事が来るかどうかもわからない。
評価されればこっちのもの!
しかし、依頼された仕事が評価されれば、アーティストやスタッフの信頼を得て、その後も指名を受けられる。
その結果人脈も広がって、ミュージシャン生活もだんだん軌道に乗っていくわけだ。
こうなればしめたもの。ギャラももちろん上がっていく!
いつもと違う仕事も
そうやって実績を積んでいくと、いつもの仕事以外の事を依頼される場面も出てくる。
例えば作曲、例えばアレンジ。信頼と実績を積めば仕事の幅がどんどん広がっていくのだ。
誰でも演奏できる楽器はライバルが多い!
さて、ここで一つ提案。
ギターやキーボードなどポピュラーな楽器ではなく、みんながあまりやらない(やれない)楽器の技術を磨くというのはどうだろう。
誰でも演奏できる楽器はそれだけでライバルが多いという事。
しかし、珍しいものなら競争率は低い。
どんなことをしてもスタジオミュージシャンになりたいと思っている人は、
発想の転換をしてみるのもいいかもしれない。
例えばこんな人がいる。
沖縄三味線を30歳を過ぎてから習い、いつの間にかスタジオミュージシャンに…。
もちろん安定した生活が送れるほど仕事があるかどうかは保証の限りではないのだけれども。